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2017-03-11 13:24:16
マンショントラブルとしてよく挙げられるのが騒音によるトラブルです。新しいマンションであれば、防音を考えて作られていることも多いですが、古いマンションに住んでいる方や、楽器や音楽などによる大きな音を日常的に出す場合、そのマンションが備えている防音性では防ぎきれなくなってしまいます。そんな時は防音工事を検討してみてはいかがでしょうか。



■適切な防音レベルを知る
自分が発生させている音がどの程度聞こえてしまっているかを把握するのは難しいので、知らぬ間に周囲に被害を与えてしまっている場合もあります。そんなつもりはなくても苦情を受けたり、ひどい場合は訴訟にまで発展してしまうケースがあるので注意したいものです。
例えば、ピアノの音は90~100デシベル程度、犬の鳴き声やドラムの音になると100デシベルを越えてしまう場合がありますので、きっちりとした遮音性が必要になってしまいます。そのため、まずは自宅の遮音性を認識した上で、必要に応じた適切な防音工事を行う必要があります。

■上下や隣を意識した防音
防音の基本は間に物質を挟むことです。防音室を作る際には、部屋の中にもう一つの部屋を作るイメージです。左右は浮壁にて壁を2重にする構造を設計し、上下階の方への対応は「防振ゴム」を使うことが多くあります。こうすることにより、音が隣の家にまで届きにくくなり、空気の振動を吸収してくれることで低周波を届きにくくすることができます。
また、床の部分は浮床と言った、部屋の床と防音室の床の間に防振ゴムを挟み込むことによって振動を吸収する方法があります。レコーディングスタジオなどには、この方法で防振ゴムを敷いています。

■工事の前に自分でできること
工事をすれば確実ではありますが、大きな費用がかかるので、まずは自分で簡単にできることを試してみましょう。
・壁に背の高い家具を置く
重さが振動を抑えるため、防音に効果を簡単に得られるのが、壁側に背の高い家具を配置することです。壁に家具の重みがプラスされるため、振動が伝わりにくくなります。
・隙間テープを貼る
ホームセンターや100円ショップなどで販売されているすきまテープ。隙間風を防ぐために使われますが、防音対策としても有効です。密閉度を高めるために壁やドアに貼り付けておけば、防音性能も上がります。
・防音マットを敷く
防音性能を上げることは、自分が快適に暮らすだけではなく、他の人にも快適に過ごしてもらうためにも有効です。特に階下の人は上の階の人の足音や物音が気になりますので、上の階の人はマットを敷くだけでも変わってきます。

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