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2016-10-15 11:43:50
マンション購入時は月々のローン返済額が気になるところですが、管理費と修繕積立金も支払い額に含まれていますか?
せっかく余裕を持ったローンを組んでも管理費や修繕積立金が高額だと後々支払いが苦しくなってしまいます。新築の場合、数年ごとに見直しが入り金額が上がるのが常ですから。おうち選びの時から管理費・修繕積立金を見据えて考えておきたいものです。



■建物や設備の内容によって金額が変わる

管理費とは聞くけれど何に使われているのでしょう。
清掃、光熱費、コンシェルジュ、管理人、植木手入れ、エレベーター、駐車場、建物内の共有施設の点検…

一般的には、設備が豪華であったり、故障が起き得る付属が多くあったり、
定期的な部品交換が必要な設備に、清掃が必要でお手入れが複雑なものになるほど、高くなるといわれています。

メンテナンス費用がかかるもの。
大きなスポーツジム、ラウンジがあれば清掃も必要になりますし、機械式の駐車場、
免震構造の設備、エレベーターなどは定期的なメンテナンスによって安全に利用できることになります。
状態良く維持するためにかかる費用が管理費として必要になってくるのですね。

ついつい豪華な共有スペースに心躍りますが、
自分たちの生活にとって必要な設備なのか、サービスなのか、
管理費を支払う価値を感じているかどうか、見極める必要があります。


■安すぎても心配な修繕積立金

では、修繕積立金は何に使われるのでしょうか?

外壁の塗装、配管工事、手すりの取り替え、外壁の剥がれ、
ヒビなどの補修、屋上の防水処理、火災報知器、消防設備の見直し…などなど。
マンションのメンテナンスに使われるとされています。
こまめに補修されるものから、外壁の吹き替え工事であったり、
インターホンの全戸取り替えであったり、10数年に一回の大型修繕などがあります。
また災害時、落雷による設備破損の修繕や、浸水被害の処理などにも用いられます。

近年のように自然災害発生率が高くなってくると、他人事では済まされなくなりますよね。

暮らしていれば、使っていれば傷むもの。
そんなに補修が必要?との考えもありますが、
早めに対処することで大きな事故や怪我を防ぐことにつながります。

さらに修繕積立金は、補修だけではなく、マンションのグレードアップ化にも用いられます。
例えば、高機能防犯カメラの設置、宅配クリーニング設置など。
建築当初には普及していなかった設備を新たに設置することで、
マンション自体の価値を高め、住民の満足度を高める効果があるのです。

資産価値を高めるために使われると言っても過言ではないでしょう。

■金額は徐々に上がる

有意義な使われ方をされているならば、
管理費だって修繕積立金だって支払う価値があるんだから、
毎月、これくらいならローンに上乗せされてもギリギリ支払えるかな。
と、余裕のない金額で支払っていると、後々しんどくなってきます。

修繕積立金は数年ごとに金額が上がることがあるからです。
例えば、
マンション売り出しはじめの計算では、○○円で十分と考えましたが、
人件費の高騰で…、災害処理で予定より多めに使ってしまって。
修繕箇所が見込より増えてしまって、老朽化が早まって…
などなど、

後からの見直しで金額が上がってくるのです。
長く使っているほうが傷む場所も増えますから、
新築時の試算では足りないことが多くあるのです。
たいていは、増えることを見越して、
数年おきに修繕積立金の金額が上がる計算をしていますが、
それ以上に不足する可能性があり、急遽、工事が必要になる場合など
想定外に費用が発生することが起き得ます。

新築マンションより中古マンションのほうが、
修繕積立金の金額は高くなる傾向にあるのも似たような要因からです。

だからこそ、月々のローン返済金も修繕積立金が増えても大丈夫な金額で、
少し余裕をもたせることが大切です。

長く健全な状態のマンションに住むためにも
管理費・修繕積立金などの維持費も視野に入れて購入金額を考えておきたいものです。

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