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2016-12-03 17:50:14
相次ぐ地震をきっかけに注目を集めるようになった『液状化現象』。
以前は「流砂現象」という名称を用いられていたことからも、砂地で多く発生する現象であることが分かっています。
自分が住んでいるところでは起こってほしくないもの。液状化の基礎情報や、土地を購入する際の簡単なチェック方法などを知っておきましょう。



■メカニズム
液状化現象が起きるメカニズムはどうなっているのでしょうか。
そもそも、「土の粒子同士の間に水分と空気が入り込み、粘土状になっている」これが通常の土の状態です。そして、地震などの揺れで水分だけが地上近くに浮き出てくるのが『液状化現象』です。
重たいものが水に沈むのは、当然の現象ですので、時には家やビルなどの傾き、道路の舗装の割れ、マンホールの浮き上がりなどが生じてしまうのです。

■対策
対策については、土質などによって変わりますが、主なものをいくつか挙げてみましょう。
1.締固め
土の表面に振動を加えること、または砂の柱を土の中に埋め込むことで土の密度を上げる
2.地盤そのものを固める
軟弱な地盤の表層部分に土質安定処理材を混ぜ込む、またはそれらの処理剤を柱状に土に埋め込むことで土の質を強固なものにする
3.更に深い場所にある固い地盤に達するまで杭を打ち込む
セメント質や鋼管杭などを地面深くの硬い地盤に達するまで打ち込むことで、表層の土の弱さを補う

これらは、上から順に安価→高価、地盤改良の方法として軽度→重度で、地盤調査の結果を踏まえて、最適なものが選ばれます。

■地名からわかることも…
液状化現象に強い土地かどうかは、『地名』に手掛かりが残っている場合があります。
例えば、さんずいの付く地名、『池』『沼』『川』『沖』『沢』や『田』のつく土地なども液状化現象の可能性アリです。
地名にはその土地の特徴が出ていることが多いものですから、そこには川が流れていた、池だった、沼だった、など『水』に関連した名前のところは水分の多い土地かもしれません。
もちろん、きちんとした埋め立てが行われているケースもありますから一概には言えませんが、専門的な知識のない人が、土地について知る手掛かりにはなってくれるはずです。


必要以上に過敏になることはありませんが、備えあって憂いなし。心配しながら住むより、購入前にある程度その立地や環境について知って対策をしておくことが安心して暮らすポイントと言えるでしょう。

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