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2017-03-04 13:22:20
「BELS」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。実は、2016年4月からスタートした建物の省エネ性能を評価する制度なのです。まだ新しい制度のため、馴染みのない方もたくさんいると思いますので今回はこの「BELS」についてご紹介します。



■「BELS」とは
省エネ性能表示制度「BELS」は建物の省エネ性能について第三者機関に評価してもらい、その評価をわかりやすく5段階の星マークなどで表示するというものです。
「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」が国土交通省において制定されたことに伴って生まれた制度で、表示は義務ではなく任意となっています。
第三者機関の認証を取得した住宅は、広告などにBELSのマークを表示できることになっており、マークの内容を見ればその住宅の省エネ性能が客観的に分かるようになったのです。例えば、自動車を購入する際に「燃費」の性能を見て選ぶように、住宅の性能もこのBELSを基準に見れば今までより簡単に比べることができるというわけです。

■エネルギー削減率や断熱性能が分かる
具体的な表示内容は、星の数で表されています。星2つで省エネ基準に適合しているレベル、3つ以上ならそれよりも性能が高く、星1つだと基準より1割低いもの、となっています。
また設計段階でのエネルギー消費量が、省エネ基準より何%削減できているかが図で示されています。住宅で使われるのは電気や都市ガスなど加工された二次エネルギーですが、単位がバラバラなのでこれを一次エネルギーの消費量に換算して共通の単位で表示してあります。
建物の断熱性能にかかる表示もあり、「適合」と書かれていれば基準をクリアしていることが一目で分かるようになっています。

■環境に優しい家を手に入れよう
平成32年までに、戸建て住宅も含む全ての新築の建築物について、法令で定める省エネ基準への適合が段階的に義務化されていきます。この省エネ基準を満たさない場合、建築確認が下りないことになります。こうした省エネであることが前提とされていく建築物関連の法制度の変化に対応していくためにも、BELSについては、早い段階での積極的な活用・浸透が期待されています。
また、そうした時代の動きを先取りしつつ、公正に評価された省エネ性能を目玉として消費者にPRしていくという制度の利用方法も、これからの時代のメジャーになっていくことが期待されているのです。一方の消費者は、家を購入する際に、このような制度を上手に利用していきましょう。

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